インディ・ジョーンズ
Indiana Jones

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』エピソード24(1981年/日本公開1981年12月)
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』エピソード23(1984年公開/日本公開1984年7月)
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』エピソード25(1989年公開/日本公開1989年7月)
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』エピソード26(2008年/日本公開2008年6月)

Raiders of the Lost Ark
Indiana Jones and the Temple of Doom
Indiana Jones and the Last Crusade
Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

The Indiana Jones Theme/レイダース・マーチ

どっかのテレビ局じゃないけど、夏休みと言えば冒険、アドベンチャーですね。アバンチュールジャないよ、それは冒険ではなく火遊び。そんなことはどうでもいいのだけど、冒険モノと言えば、ご存知ハリソン・フォードの当たり役、インディ・ジョーンズです。
スティーブン・スピルバーグにジョージ・ルーカスという稀代の天才的映画人が作ったのだから面白くないわけが無い、というストーリー。もとは1992年のアメリカのTVシリーズ(エピソード1から22まで、主演はショーン・パトリック・フラナリーという俳優だった)に始まり、本になり、ハリソン・フォードを主役に映画化されて大ヒット。ゲームになり、ディズニーランド(日本ではシーのほう)には“インディジョーンズ・アドベンチャー”というアトラクションまでありますね。

そこで映画ですが、設定年度の関係でエピソード24『レイダース・失われた聖櫃』が’81年、エピソード23『インディ/魔宮の伝説』が’84年、エピソード25『インディ/最後の聖戦』が’89年に公開されました。最後の聖戦という割には、それから19年もたって’08年にはエピソード26『インディ/クリスタル・スカルの王国』が公開されました。ずいぶんと時間をかけた感じですが、それには事情があって、最近の映画は劇場ヒットが乏しいのと、少しくらい劇場で売れてもダメで、DVDが売れなきゃ儲からない。ゆえにDVDが売れる映画じゃないと投資家が映画に投資をしないそうです。そうなると制作費をケチらなきゃならなくて映画自体がつまらなくなる、そこで昔、売れた映画の続編がガンガン作られたってわけ。若いときに観た人がDVDを買うということもある。だからブルース・ウィルスの『ダイ・ハード』シリーズやシルベスター・スタローンの『ランボー』だの『ロッキー』が復活したのですね。そういう意味では最近の『ハリー・ポッター』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』も一緒。ストーリーは読めているけど、なんとなく安心するでしょ。DVDだって、トリロジー版とかで豪華3枚組みとかも売れるだろうし。さすがに日本映画の『男はつらいよ』48作も続くってことはないと思うけど。ちなみにインディ・ジョーンズのシリーズ第5作は、2012年のハリソン・フォードの70歳の誕生日に合わせて7月13日に公開されるとの噂。真偽のほどはわかりませんがね。

ともあれ、やっぱり第1作のインパクトが強かったから、ここまで人気になったわけで、僕自身、3部作(シリーズ4はあまりにも時間があきすぎたのと、あまりにつまんなかったので、あえて初期の3部作をオススメしたい)のなかでも、一番好きでした。第1作は『レイダース/失われた聖櫃』。この“レイダー”とは盗賊のことであり、“アーク(聖櫃)”とは、モーゼの十戒が書かれた石版を収めた「聖櫃」、つまりユダヤの宝です。そんなことはどうでもいいのですが、要するにとレジャーハンターであり、高名な考古学者であるインディアナ・ジョーンズ博士が、まさに世界の宝と言われる聖櫃をナチと奪い合う話。面白かったですね。ちなみにこのシリーズに出てくるインディの彼女役のマリオン・レイヴンウッドを演じるカリン・アレンがシリーズ4作目に同じ名前で出てきます。それも生涯独身だったインディの子供を生んだ女性となってです。その子供の役をやるのが、スピルバーグの秘蔵っ子と呼ばれるシャイア・ラブーフ。だから第1作を観てないと27年たっての第4作の面白みが繋がらないのです。第1作はアカデミーの視覚効果、美術、音響、編集の4部門を受賞。大ヒットでした。

変ってその3年後に公開された第2作『魔宮の伝説』は、トレジャー・ハンターというよりも、トラブルに巻き込まれた挙句にインドの辺境地で邪教集団と戦い、村の人々を救うという冒険重視の話。前作に比べるとテーマ性が子供っぽい感じがします。でも、トロッコで走るシーンとか、子役であるキー・ホイ・クァンの存在により、ファミリー向けになったことが受けたのか、ディズニー・シーのアトラクションは、このシリーズ2のイメージをそのままのアトラクションになっています。ちなみにキー・ホイ・クァンは本コラムでも紹介した『グーニーズ』(’85年)にも出ていますが、上手い子役でしたね。それとナイトクラブの歌手でインディらと一緒にトラブルに巻き込まれるウィル・スコットを演じるケイト・キャプショー。彼女はこの映画のオーディションでスピルバーグと知り合い、’91年に結婚することになります。意外な裏話です。

第2作から5年を経過して公開されたシリーズ3『最後の聖戦』は子供受けした2作目に比べて大人の亜アドベンチャー・ストーリー(コメディかも)として、第1作を受け継いだ話。第1作目の聖櫃に対して、今度はキリストの血を受けたという聖杯をナチスと争うという話になります。第3作目が楽しかったのはインディの父親であるヘンリー・ジョーンズとの冒険。さすが名優、ショーン・コネリーだな、と思わせましたね。そして特筆すべきはインディが12歳の頃のシーンで、インディを演じるのがリバー・フェニックスだということ。『モスキート・コースト』(’86年)や『スタンド・バイ・ミー』(’86年)で俄然注目を浴びた彼ですが、本作の出演の4年後を過ぎ、僅か23歳で亡くなります。日本でも「笑っていいとも」に出たりして、人気のあった若手の俳優だっただけに、かなり話題になりましたね。真偽のほどは別にして、ジョニー・デップが所有するウエスト・ハリウッドのナイトクラブで、薬物の過剰摂取による心不全だったとか。生きていればかなり売れた俳優だったのに残念です。

そして、第3作から19年もたって’08年公開された第4作目『クリスタル・スカルの王国』は、ファンの方々にはすいませんが、つまらない作品でした。舞台はペルーになり、オーパーツとかの謎に迫るのだけど、第一にやはりハリソン・フォードが歳を取り過ぎていて、インディ本来のアクションシーンが寂しい。「おっさん頑張っているなぁ」としか思えない。さらに、そこを補うためにシャイア・ラブーフのような若手俳優を起用するのだけど、いかんせん期待していたインディ特有のふざけたような面白さがない。挙句にオチは宇宙人だったとかなってしまうと『未知との遭遇』(’77年)か?と思わせるくらいで、インディの考古学者というポジションはどうなった、としか思えない。最終的には昔の彼女と結ばれるという結末ながら、イマイチのストーリーでした。この分だと、インディが70歳になる第5作はどうなるかわかりませんが、たぶん3Dの効果に頼り切ったようなものになってしまうのでは?という懸念があることは否めません。でも観ちゃうだろうけど。

主演のハリソン・フォードは、本コラムでも紹介した『アメリカン・グラフィティ』(’73年)で、デビューして以来、『STAR WARS』(’73年)のハン・ソロ船長役が有名だったのですが、この映画を機に、“インディアナ・ジョーンズ”としてその人気を確立させてしまいました。つまり出演作が全部ジョージ・ルーカスのおかげです。でも、まあ、名優ですし、嫌味のないスタイルで、どのような役柄であれ人気があるのはスゴイ俳優だと思います。個人的には父親役のショーン・コネリーが好きな人で、この人は『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンドで人気の出た人ですが、以外にも『史上最大の作戦』(’62年)や『遠すぎた橋』(’77年)『レッド・オクトーバーを追え』(’90年)とか数多くの作品に出演し、芸暦も長い、素晴らしい俳優ですね。珍しく歳を重ねて、その歳の役がハマる人だと思います。ちなみにこの人の吹き替えは必ず若山玄蔵さんです。以外の人だと違和感があるんだよね。

さて、この映画の音楽と言えば、「レイダース・マーチ」。作ったのはスピルバーグの映画ですから当然のことながら、ジョン・ウィリアムズ。本コラムでもさんざん紹介してきたので説明は省きますが、本コラムで紹介した『ジョーズ』(’75年)や名曲ともいえるであろう『STAR WARS』(’77年)をはじめ、『未知との遭遇』(’77年)、『スーパーマン』(’78年)、『E.T.』(’82年)、『ジュラシック・パーク』(‘93年)、『プライベート・ライアン』(’98年)から『ハリー・ポッター』(’01年)まで数多くの主題曲を作曲してきた人。アカデミーの受賞暦は5回。ノミネートは45回!(現役最多)。他にもグラミー賞18回というのもスゴイですね。インディ・ジョーンズのテーマは、聴くとなんとなく元気になるような、ワクワクするような曲でもあり、印象に残る曲でもあります。ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者をやっていただけあって、編曲も完全です。「今日は頑張るぞ!」という日の朝にこういう曲を聴くと、盛り上がるでしょう。

さて、全然関係ないですが、私は以前、インディのようなスタイルの帽子に憧れて、アメリカのバナナ・リパブリックで購入し、それを被ってロサンゼルスのダイナー(日本で言うファミレス?)に入ったとき、ウエイトレスの女の子に「オー!インディ!」といわれたことがありました。それが、ちょっと嬉しかったのを覚えています。馬鹿じゃねえの、と思いますが、今でも帽子を被りたがるのは、その経験なのだと思います。そんなわけでインディ・ジョーンズ、大好きな映画です。気分が沈んだとき、何回でも観たくなります。夏休みは冒険の季節です。ハリウッド映画のエンターテイメントとはこういうことだよ、という意味でのオススメの映画です。

▼とにかく盛り上がるのはテーマソング。レイダース・マーチです。

▼シリーズ第1作目「失われたアーク(聖櫃)」の予告編(英語)
インディが若いです。

▼第2作目「魔宮の伝説」の予告編(英語)

▼第3作目「最後の聖戦」の予告編(英語)
http://www.youtube.com/watch?v=1WRsHcJ6ycE

▼第4作目「クリスタル・スカルの王国」の予告編(英語)

▼第3作目の名シーンはオマケです。
http://www.youtube.com/watch?v=nh-cVHdhTp4

Indiana Jones

第1作から第4作までを収録したトリロジーボックスセットがオススメですけど、果たして4作目が必要だったのか疑問。
でも前3作セットよりお買い得です。


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