ブルース・ブラザーズ
The Blues Brothers
(1980年6月/日本公開1981年3月)

エブリバディ・ニーズ・サムバディ/ブルース・ブラザーズ
スイート・ホーム・シカゴ/ブルース・ブラザーズ
ローハイドのテーマ/ブルース・ブラザーズ
オールド・ランドマーク/ジェームス・ブラウン
シェイク・ユア・テイルフェザー/レイ・チャールズ&ブルース・ブラザーズ
シンク/アレサ・フランクリン

Everybody Needs Somebody To Love/The Blues Brothers
Sweet Home Chicago/The Blues Brothers
Theme of Rawhide/The Blues Brothers
THE OLD LANDMARK/James Brown
Shake Your Tail Feather/Ray Charles & The Blues Brothers
Think/Aretha Franklin

先週は掲載を休んでしまいました。すいません。さて、だからというわけではないのですが、今週はBOSSのなかで、好きな映画ベスト10、オススメ映画ベスト10に入る映画『ブルース・ブラザーズ』をご紹介します。

イリノイ州の刑務所から出所したジェイク(ジョン・ベルーシ)を孤児院で弟のように共に暮らしてきたエルウッド(ダン・エイクロイド)が出迎え、孤児院に向かいますが、孤児院の運営をしているシスターに会い、資金難で税金が払えず、すぐにも5000ドルが必要だということを聞きます。なおかつ期限は1週間。もともと金もない二人は、孤児院の世話役だったカーティスに相談すると、ジェームス牧師の移動礼拝に出席することを勧められます。気乗りのしないジェイクをエルウッド無理矢理連れだすと、ジェームス牧師の説話を聞いていたジェイクは突然神の啓示を受けます。「光を見たか?」「そうだ!バンドだ!」。こうして以前仲間と作っていたリズム・アンド・ブルース・バンドというバンドを再結成し、コンサートでまっとうな金を稼ごうと考えます。これを彼らは「聖なる任務である」というところが面白いです。そして以前の仲間ながら、既にホテルのおかかえバンドになっているマークたちを説得し、元のメンバーが揃いますが、途中で、パトカーとトラブルを起こし、二人は警察から追われる身になってしまいます。さらに若い謎の女(キャリー・フィッシャー)が現れて火焔放射器などで命を狙ってきます。(この女性(キャリー・フィッシャー)は後でジェイクに結婚式をすっぽかされた元彼女だと判明しますけど)彼らは仕事を得るため、実在するカントリー・バンドを偽ってライブをやるなど、苦労を重ねますが、ようやく郊外のパレス・ホールでコンサートが開かれることになります。当日ホールにはかつての人気を知る聴衆がつめかけますが、パトカー群、兄弟に商売を邪魔されたカントリー・バンドの面々なども席で待機。逮捕だの仕返しだのといきり立っています。しかしコンサートは大成功。レコード会社の重役が契約金10000ドルを用意してくれます。そして、厳重な警戒のホールから、床下を通ってうまく逃げ出し、またもや謎の女に追われながらも逃げ出した二人は、一路シカゴヘ向かい、追ってくる無数の警察隊をかわし、無事税務所に5000ドルを収めます。そして二人は揃って刑務所へ。数日後の刑務所の集会場には、仲よく「監獄ロック」を奏でるブルース・ブラザーズと仲間たちの姿がありました。(一部、goo映画から抜粋)

元々アメリカNBC放送の人気番組だった「サタデー・ナイト・ライブ」の人気コーナーのキャストとバンドをベースに、ストーリーをつけたものであり、ストーリー自体を書くとさほど目新しくもないのですが、とにかくド派手で面白い。そしてなにより、ジェイクとエルウッドの黒尽くめのスタイルにレイバンのサングラスが効果的でカッコいい。日本じゃ礼服みたいですが、このスタイルこそ、その後の人気作『MIB』(’97年)や『マトリックス』(’99年)に影響を与えたスタイルなのです。

主演のジョリエット・ジェイク・ブルースを演じるジョン・ベルーシは『アニマルハウス』(’78年)でえ脚光を浴びたサタデー・ナイト・ライブ出身のコメディ俳優。スピルバーグの『1941』(’79年)なんかにも出ています。すごい俳優だったけど、1982年、薬物の過剰摂取により亡くなります。僅か33歳の若さでした。弟分であるエルウッドを演じるのは、ダン・エイクロイド。彼もサタデー・ナイト・ライブの出身ですが、本作で大ブレイク。以降も、本コラムで紹介した『ゴースト・バスターズ』(’84年)や『大逆転』(’84年)、『ドライビング・ミス・デイジー』(’98年)、『エボリューション』(’01年)など多数の映画に出演。脚本も書き、コメディもシリアスもお任せという、すごい俳優です。ちなみに歌手としても有名で、あの「We are the World」の曲で有名な「USA FOR AFRICA」(’85)にも出ています。
他には謎の女を演じているのが、『スター・ウォーズ』(’77)でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャー。エルウッドにナンパされる女性は、ミニスカートで世界を席巻したツィッギー。とどめで言えば、彼らが最後に税務署の納税課の係員がスティーブン・スピルバーグなのです。

さらにゲスト出演の歌手の幅がスゴイ。まずは彼らに啓示を与える牧師役がファンクの帝王であるジェイムズ・ブラウン。このときの聖歌隊の一員にチャカ・カーンが入っています(笑。そして彼らが立ち寄る楽器店の店長がレイ・チャールズ。さらにバンドメンバーの奥さんがクイーン・オブ・ソウルと呼ばれるアレサ・フランクリン。バンドのリードギターはメンフィスサウンドの立役者でもあるスティーブ・クロッパー。スラムの路上で歌っているのが、「キング・オブ・ブギ」と言われるジョン・リー・フッカー。この辺のメンバーが出てきて歌ったりしているだけでもサントラ盤が売れた理由がわかりますよね。

1981年の公開ですから、既に公開から30年を超えますが、いまだ変らず根強い人気を持っているのは、ドタバタコメディのようで、ミュージカルになっていて、ものすごい迫力のカーチェイスがあるアクション映画にもなっているところ。ちょっと詰め込み過ぎにも思えますが、見始めると一気に観てしまう作品です。
監督のジョン・ランディスは、『ケンタッキー・フライド・ムービー』(’77年)でデビューし、『アニマルハウス』(’78年)でコメディ映画の草分け的存在になり、本作がその後を継いだ形になります。ちなみにマイケル・ジャクソンのプロモーション・ビデオ『スリラー』(’83年)も、本コラムで紹介したエディ・マーフィー主演の『星の王子ニューヨークへ行く』(’88年)の監督もこの人なのです。すごい人ですね。そして、同監督は亡くなったジョン・ベルーシの代わりにジョン・グッドマンを起用して『ブルース・ブラザーズ2000』(’98年)を公開。ほとんどのキャストも同じ人をアレンジしたにもかかわらず、やはり本作のイメージが強かったのか、内容が面白くなかったですね。あまりヒットしませんでした。でも、エリック・クラプトンやBBキングが出演するなど、相変わらずの豪華さでサントラは売れたそうです。

さて、音楽ですが、前述したとおり、いろいろな歌手がゲストで出ていますので、今回はBOSSの好みで決めちゃいます。やはりブルース・ブラザーズが彼らのパレスホテルでのライブで最初に歌う「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」から。そしてステージの2番目の歌で、その後のカーチェイスの場面でも流れる「Sweet Home Chicago」。それとギャグでしかありませんが、じつにアメリカのカウボーイはこういうのが好きなのだなとボブのカントリー・バンカーで鉄格子の中でしょうがなく歌う「Rawhide」のテーマ。この3曲ははずせません。そして、ジェイムズ・ブラウンが牧師姿で熱唱する「THE OLD LANDMARK」。さらに兄弟が安ソウル・フード・カフェに元バンドメンバーの亭主を引き抜きに来たときに妻で女主人役のアレサ・フランクリンが歌う「THINK」やレイ・チャールズが彼の音楽エクスチェンジの店で歌う「Twist it(SHAKE A TAIL FEATHER」もなかなか。ちなみに「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」のオリジナルは‵60年代にソロモン・パークなどが歌ったものであり、この映画の公開時点である1980年では、すでに懐メロだったのです。でもそう感じないのは、やはりブルース・ブラザーズが映画というよりバンドとして、ちゃんとしているからであり、ブルースは永遠っていうことなのでしょうね。

もしこの映画を観てないのであればコメディ映画もR&B映画も語れません。そういう映画です。特に音楽をやっている人には絶対に観てもらいたい映画です。ハッピーエンドだかなんだかわからないラストですが、聖なる任務を終えた彼らの姿が、楽しくて、面白くて、もう一度観たくなります。そしてなぜかシカゴに行きたくなります。そういう映画です。

いよいよ夏休みで、いろんな映画が公開されてるけど、節電で家にいるなら、こういう映画を観て、笑うのも楽しい過ごし方だと思いますよ。それでは、また。

パレスホテルで歌うブルース・ブラザーズ最高の場面です。
「Everybody Needs Somebody To Love」
※動画はここをクリックしてください。

▼動画はありませんが歌を聞くならこちらで
「Everybody Needs Somebody To Love」

▼動画はありませんが、歌は最高にカッコイイ「Sweet Home Chicago」

▼ボブのカントリー・バンクで歌う「Rawhide」私の着メロです(笑

▼ジェームス・ブラウンが歌い踊る「THE OLD LANDMARK」

▼レイ・チャールズの「Shake Your Tail Feather」

▼アレサ・フランクリンのソウルフルな「Think」
※携帯やスマホでは観ることができません。

▼ブルース・ブラザーズの予告編(英語+字幕)
http://www.youtube.com/watch?v=Po1K7WaKDT8

▼ブルース・ブラザーズの25周年記念DVDの予告編です。

ブルース・ブラザーズ

感動なんかしないけど、スカッとする面白さ。
豪華ゲストも見逃せない!カッコいい。


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