シックス・センス
The Sixth Sense
1999年/日本公開1999年10月

劇場公開版『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年10月公開)が人気ですね。全世界興行収入は4億ドルとかで、この『猿』シリーズでは、過去最高になるそうです。BOSSは観てないからわかりませんが、予告編を観ただけで『CGだらけ』って感じがして、まあ、いいかな、と。どうもBOSSのようなオールドファンは、CGを駆使するとか、3Dにした過去作品のリメイク版、続編モノは、当初公開された古い映画のほうをひいき目に観てしまってイマイチ乗り切れないのです。どうせなら『トランスフォーマー』(07年)くらいバカバカしい方が面白いです。

『猿の惑星』シリーズは1968年に始まり、『続・猿の惑星』(70年)、『新・猿の惑星』(71年)、『猿の惑星・征服』(72年)、『最後の猿の惑星』(73年)と、毎年シリーズを重ねました。回を重ねるごとにつまらなくなってしまって、尻すぼみで終わったと思ったら、28年もたってから『PLANET OF THE APES』(01年)なんていうリメイク版が出てきちゃって、ビックリ。でも、結論としてはイマイチでした。それから10年、新たに公開された映画では要するに、“なぜ地球が猿の惑星になってしまったのか”というテーマで初回の前に戻るシナリオみたいだけど、たぶん最初の『猿の惑星』のラストに勝ることはないと思います。特に初回の『猿の惑星』では、当時としては画期的だったジーラとかコーネリアスたち「猿」の特殊メイクアップにより、アカデミー賞で新たに「メイクアップ賞」という部門が設けられたほど映画関係者を驚かせたそうです。そしてなによりも“猿の惑星と思っていたのは、自分たちの地球の未来だったのか!”というラストシーン。砂に埋もれ傾いた自由の女神が印象的でした。ホントにすごいラストだと思います。一応、動画もつけておきます。

とまあ、前置きが長くてスイマセンが、そんなふうに“ラストでビックリ!”は、SFやスリラーとかサスペンス映画では良くあるパターンなのですが、今回はそんな中“ラストでビックリ”シリーズの中から『シックス・センス』(99年)をご紹介。言わずもがなですが、かなり売れた映画だし、観た人も多いだろうからストーリーは省いて、結末も言ってしまいますが、要するに“幽霊が見えちゃう子供”が主役です。
この映画は冒頭に主演であるブルース・ウィルスの“この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないでください」というナレーションが入るのですが、その時点ではなにを意味しているのか、さっぱりわからないのです。でも、最後に“おおっ、こういうことだったのか!”と驚愕。映画自体の結末はたいしたこともないのですが、とにかく“もう一回観て確認してみよう”と思うことは確か。そして“なるほどね~”と思うことも確かな映画でした。幽霊とか死人がとか言うと怖そうな映画ですが、ホラーとは違って、むしろヒューマンドラマな感じがしましたね。とはいえ、こういう映画のお決まりとして、3度は観ないもの(笑)。そりゃビックリのラストが最初から分かっていれば観ないよね。でも、BOSSも意外に好きな映画で、観たことがない人がいれば“一度は観たほうがいいよ”と言う映画です。

前述のとおり主演の児童心理学者を演じたのはブルース・ウィルスでしたが、この映画の場合、別に主演がブルース・ウィルスじゃなくても良かったのかなと思うくらい彼を食った演技をしたのが、子役のハーレイ・ジョエル・オスメント。アカデミーの助演男優賞にノミネートされましたのも納得でした。1988年生まれなので、現在は23歳、ニューヨーク大学の学生ですが、06年には飲酒運転やマリファナ所持で捕まったりしてやんちゃなお兄さんになってしまいましたね。彼は本作の前に『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94年)でデビューしたのですが、本作により天才子役としてデビュー。その後はケビン・スペイシー、ヘレン・ハントと共演した『ペイ・フォワード/可能の王国』(00年)や、スティーブン・スピルバーグ監督の『A.I.』(01年)あたりがハマリ役で、思わず泣かされちゃう演技がピカイチでした。以降は子役というより、ちょっと大人になってしまったのかな。グンと成長して良い役者になってくれればよいのですが。

監督はインド人のM・ナイト・シャラマン。彼もこの映画で注目を浴びた人。本作の監督を務めたのは若干29歳のときでした。本作の後は、同じくブルース・ウィルスを起用して『アンブレイカブル』(00年)、メル・ギブソンを起用しての『サイン』(02年)、ホアキン・フェニックス主演の『ヴィレッジ』(04年)、『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06年)、『ハプニング』(08年)と、ほぼ2年に1作くらい続いています。ですが、実際、“ラストでビックリ!”系だったのは『ヴィレッジ』くらいで、他では『アンブレイカブル』での、サミュエル・L・ジャクソンの絡み方が面白かったかなという感じ。ヒットを続けるというのも、なかなか難しいものですね。そういえば、『スチュアート・リトル』(99年)の脚本もこの人でした。それと、この人のユニークなのは、よせばいいのに自分の映画に出演しちゃうところ。『シックス・センス』では主演の子供の主治医役というチョイ役ですが、『サイン』ではかなり出ているし、『レディ・イン・ザ・ウォーター』では、ゴールデンラズベリー賞(最低映画賞)を助演男優&監督としてW受賞していました(笑。よせばいいのにね。

同じく幽霊が見えちゃう、という意味ではないのですが、ラストで出演者が幽霊だったというシナリオで面白かったのはニコール・キッドマンが主演した『アザーズ』(01年)。怖い映画ではないのですが、“映像描写による恐怖感”という意味ではよくできていました。本作と共通の部分で言うと、“死んだ人は自分で死んだと気がついていない”ということ。そして、BOSSが意外と好きな女優、ジェニファー・ラブ・ヒューイットの主演で、ちょっと人気のあったアメリカTVドラマの『ゴースト~天国からのささやき~』(原題:GHOST WHISPERER)も同じテーマでした。これはコメディ部分が多かったけど。そして霊媒師を通じて幽霊と話すのは本コラムでも紹介したパトリック・スウェイジとデミ・ムーアが主演した『ゴースト/ニューヨークの幻』(90年)なんかもありますね。

どの映画やドラマでも、だいたい最後は天国に行って終わるのだけど、それまではこの世に未練があるということになるのかな。そういうのはあまり気持ちが良くないことだろうと思うし、BOSSは霊感とかが、まったくないので信じてないですが、日本語で言うところの「第六感」というのは、誰もがあるのかもしれません。そういう感覚が優れた人は見えちゃうのかもしれないです。優れてなくてよかったと思います。

なんだか風邪引いて調子が悪かったので、“ラストでビックリ!”から、かなり内容が変わってしまいましたが、今回はこの辺で。あ、ところでBOSSは生きているよねぇ? ちょっと寒気がするけど、まさか・・・。

▼「シックス・センス」日本語版 予告編

▼「Sixth Sense」英語版 予告編

▼シックス・センス 幽霊シーン、その1です。
◆ここをクリックしてください。

▼シックス・センス 幽霊シーン、その2です。
◆ここをクリックしてください。

▼猿の惑星 1968年 英語版予告編

▼猿の惑星 驚愕のラストシーン

▼おまけ アンブレイカブル 英語版予告編

▼おまけ ヴィレッジ 英語版予告編
http://www.youtube.com/watch?v=QLT6c8VWSpE

▼おまけ アザーズ 英語版予告編
http://www.youtube.com/watch?v=Csl3vGbLREc

シックス・センス

この映画の秘密は誰にも言ってはいけません、
というけど、言いたくなってしまう映画。
一度は観たほうがいいです。。